神棚の神具であるしめ縄について
注連縄の意味について
神棚に祀る神具のひとつである「しめ縄」の説明です。
しめ縄は「結界を示し、神聖な場所であることを示すため」に張ります。
注連縄の種類について
「大根注連(片方が太い)」「ごぼう注連(両方細い)」など多種多様な様式があり、奉書や半紙でつくった紙垂(しで)を挟み込みます。
注連縄のお祀りの方法について
神棚につける際は、お宮の全面か上に、向かって左を細いほう、向かって右を太いほうにしますが、地方によってしきたりがあり、逆の場合もあります。
しめ飾りの意味とお正月の飾り方について
しめ飾りとは、しめ縄でつくったお飾り全般をさします。神を祭る清浄な場所を表すもので、神社や神棚には正月に限らずしめ縄が張られています。
一般家庭で用いるお正月のしめ飾りは3種類に分けられます。
☆玉飾り
だいだいなど、様々な縁起物をあしらった豪華なもの。
玄関の軒下や神棚の前に飾ります。
☆輪飾り
玉飾りを簡略化したもの。
台所(火の神の入り口)、蛇口やトイレ(水の神の入り口)のほか、商売道具や車などに飾り、新しい1年の無事を祈願します。
☆しめ縄
秋の収穫物の新しいわらを使って作ります。
神棚や戸口に飾ります。普通は太いほうが右で、四手(白い紙)を下げます。
しめ飾りの処分方法について
お正月の最終日である1月7日の「松の内」に取り外し、「どんど焼き」などと呼ばれる行事で火にくべるのが習わしです。
最近は、環境問題などからもこうした火祭りを行なう地域が少なくなっていますが、ゴミ回収などに出すときは、お飾りを紙で包み(その際、塩をふることも)、ゴミに出す心配りをしてください。
「神棚スタイル」より
「冠婚葬祭 お金とマナー」より
「冠婚葬祭とマナーの基本事典」より